▶▶ 自分が何に拠って立つべきか、何をベースに物事を判断すればいいのか。ビジネスも国際化、複雑化する今、もっと大きな視点に経って判断することが求められる場面が多くなる。そうした判断力を養う上で有効。自分が行動していく上で価値判断する時のいい物差し。

▶▶ ビジネスの「ビ」の字もなく、どこで俗世間の問題と結びつくのか戸惑った。しかし、これが正解。日頃すぐに役に立つ処方箋的なものを求めがちだが、なにも効かないことが多い。根源的な問いについて、一歩退いて全体を大きく見て考える、掘り下げて考える訓練をする。そのためには古典からはじめなければ普遍的なものに出会えない。

▶▶ 近代化の過程で、社会も我々も細分化、専門化する方向に向き、全体の中での位置付けがわからなくなってきている。もう一度総合し、全体を見るためには、哲学的考え方が必要。

▶▶ 人間が本来もっている知恵や情熱を取り戻し、本当に人間にとって必要なことはなにか、人間が自然や社会から必要とされる活動とはなにかを考えなおしてみること。

▶▶ 長期的に人間として何をなすべきかを考えるためのバックグランド作りには欠かせない。自国の文化について語れる人がいない。外国人に説明できない。外国人のエグゼクティブは文化的なものへの造詣が深い。

▶▶ ハウ･ツーが氾濫している｡ハウは聞けば分かるが、何故という物事の根本的な問いには自分で答えるしかない。