日本アスペン研究所は、創立10周年記念事業として2008年度より開催している高校生を対象とした「アスペン・ジュニア・セミナー」を、2009年度に引き続き、2010年度も開催する予定です。
「アスペン・ジュニア・セミナー」は、若く多感な学生のときにこそ古典や哲学書に触れ、本を読む大切さと対話の重要性を少しでも多くの高校生に体験してもらうこと、また同時に、対話を通じて、「より善く生きるとは」「何のために学び、働くのか」等の人生にとって重要な課題について考えていただくことを目的としています。日本アスペン研究所では、このセミナーを当研究所の社会貢献活動として位置づけており、参加費無料で開催しています。
2009年度は、10月のオリエンテーションを経て、11月、12月および2010年1月(各月1回)に開催し、7つの高校から24名の生徒に参加(2008年度は5つの高校から23名の生徒が参加)いただき、『アンティゴーネー』(ソポクレース)、『かのように』(森鴎外)、『エネアデス』(プロティノス)、『人間の学としての倫理学』(和辻哲郎)など6編のテキストについて、対話を行いました。
参加した生徒の皆さんからは、
- 一人では理解しづらいことでも対話を行っていくうちに理解が深まったり、人の意見を聞いて考えたり、自分との対話の機会を持つことができたなど、対話の面白さを経験することができた。
- 深く考えるというのは、どのようなことかが少し解った。
- 「より善く生きる」という大きなテーマのもと、同じ学年の人たちと深い議論を行うことができた、同じメンバーでまた集まって勉強をしたい。
などの感想が寄せられました。
「アスペン・ジュニア・セミナー」にご興味のある方は、事務局までお問合わせください。
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